
ance dance performance live
#3 directed by jaywalker
2011.05.06 (Fri)
出演者
jaywalker (Zoo-Zoo / RiE-men)
協力
mix pistols
■jaywalker=[名]ジェイウォーカー
①規制を守らず、突き進むこと。
②枠にとらわれず、自由で独創的な世界を創り出すこと。
オト
カンカク
ソウゾウ
クウカン
アソビ
jaywalker
キミ
すべてに意味があり、すべてがつながっている。
そしてきょう、新たなARTを空間として生み出す。
■過去2回、行われたance dance performance live 。
第1回、2回共に、即興要素がふんだんに織り込まれ、メッセージ性が強く感じられた。
今回はRiE-men氏、Zoo-Zoo氏からなるjaywalkerがディレクション。
独特の世界観とストーリー。エンターテイメント性を強く感じた今回の「adpl」をレポートする。
この日はオープン直後から客足が途絶える事が無く、
ライブ開始前から興奮を抑えるかの様な異様な空気と、張りつめた緊張感が入り混じっていた。
そしてほぼ全てのお客様のご案内が完了して間もなく、会場が暗くなり、オープニング映像が流れる。
「オト・カンカク・ソウゾウ・クウカン・アソビ・キミ。すべてに意味があり、すべてがつながっている。そしてきょう、新たなARTを空間として生み出す。」
時計仕掛けの映像が秒読みを始める。肖像の中に描かれている2人の映像。1部が始まった。
最初の作品はジャケットを羽織り、シックなイメージの衣装でストップ、ポージング、スローモーション、ループを多用したシステマチックなものであった。
序盤の映像の時計に連想される様なチッチッチッチ・・・と続く楽曲。
序盤のアナログ感は踊っていくうちに徐々にデジタルな印象に変化。機械的なイメージの中に後半は徐々に人間臭さが混じる独特のパフォーマンスであった。

次の作品は、水道の配管。水が溢れるような映像から始まった。Shelly MannneのInfinityのイントロをループした楽曲が流れる。暗い地下の奥深く、水が溢れ滴り落ちるような。陰なリズムと生っぽさ。湿っぽくステップを踏んでいく。グッとリズムが入り込んでくる。そして徐々に外へ、外へ押し出す。・・・ドッと堰切れるかと思う瞬間、またShelly MannneのInfinityのイントロ部に戻り、陰へ沈んでいく。
そして会場が暗くなり、終わりかと思った次の瞬間。映像に2人のRiE-men氏が映し出されルーティーンを踊りだす。その映像を背景にRiE-men氏のソロパフォーマンスが始まる。時折り後ろの映像とリンクするなど、斬新な見せ方で会場を大いに沸かせた。


次は、先程踊っていたRiE-men氏が映像で格子の中に閉じ込められている映像から始まる。
映像でZoo-Zoo氏がその格子を取り、RiE-men氏が出てくるところまで流れた後、白いシャツを羽織った2人が登場。
このネタではR&B、JAZZ、BEBOPと展開。この作品でもそうだがjaywalkerについて特筆すべきは、音楽とダンスの自由度の高さである。自由で柔軟な発想のダンス。さらにそれを作品としてまとめる技術の高さを強く感じる事ができる。とても品格のある、お洒落な印象が伝わってきた。

続いては横断歩道の映像から始まる。様々な景色が通り過ぎ、人が行き交う。
混沌とした映像から始まった次のネタは”ストリート”を意識したような作品。
スクラッチ等を多用した楽曲にHIPHOP独特の打ち込み音。
しかし、ダンスはHIPHOP特有のイケイケ感は無く、あくまで俯瞰的に、坦々と踊っていく。
様々な情報が交差する中でも捉われず、迷わされない強い信念を感じた。

続いては赤のシャツを着たjaywalkerが何人もいる映像が流れる。奇妙な、普通とは違う。そんなイメージから始まった作品は静かな印象からDUB、R&B、HOUSEなのどを使用して展開。
ダンスを見るというよりかはそこにある色や動き、映像作品を鑑賞するかのような。不思議な感覚に陥る作品であった。
先程の作品は比較的身近に感じるものが多かったが、一転して非現実的な作品となった。


ここでしばしの休憩をはさみ、あまり間を置かず2部へ。
6つ目の作品は映像無しでいきなりスタート。銀の衣装にサングラス。
スぺーシーでエレクトリックな楽曲を使用しギミックを盛り込んだ作品であった。
その流れから、Zoo-Zoo氏のソロへ展開。
先程のRiE-men氏同様に映像と自分3人との作品。映像との3人ならではのルーティーンもふんだんに取り入れていた。
細かくシュールな音どりと大胆さが絶妙なバランスで繰り出されていた。


そして映像へ。真っ白な部屋に赤いソファ。パソコンとRiE-men氏。曲はJAZZMATAZに収録されているPlenty。
電話で会話している様な印象を受けるこの曲を使用し7つ目のパフォーマンスが始まった。
このネタでは女性らしいキュートさ。お洒落感が強く伝わってくる。
こんな女性カッコいいという少女の理想を思い描いたかのような。赤いパンツにチョッキが印象的であった。

会場が赤く照らされ、スモークがかかる。怪しくDOPEな空気が立ち込める。
近未来の民族調の様な、独特の世界観の中、8つ目の作品が始まる。
大人しく、グッと広がる感覚の中に、前へのめり込んでくる感情。息がつまるような作品であった。そして映像に。
2人が遠くから歩いては立ち止まり、躍り。確かめながら近づいてゆく。自分達の道を突き進んでいく。
その出会いはただの偶然では無く、必然であるかのように導かれていく。そして出会い。繋がり、、、
真っ白な衣装に身を包む。混じりけの無い、まっさらな自分達に自分達を取り巻く環境。出会いや感情を、「表現」として落とし込む。
純粋に自分達の踊りを楽しみ、創造していく。
すみずみまで洗練された表現と技術力。踊り終わってからもう一度確かめる。そして最後に振りかえる。


「オト・カンカク・ソウゾウ・クウカン・アソビ・キミ・jaywalker」
「すべてに意味があり、すべてがつながっている。そしてきょう、新たなARTを空間として生み出す。」
jaywalker 「名」ジェイウォーカー
1,規制を守らず、突き進む
2,枠にとらわれずに、自由で独創的な世界を創りだす事。
洗練された作品を数多く創りだしているjaywalker。その根底にあるもの。
自分達の全てをさらにまとめて作品として魅せた今回のdance performance live 。
映像を担当したmix pistols。曲編集を担当したDJ ANSWER。
そして素晴らしいダンスを披露してくれたjaywalker。ダンスの持つ表現の広さ、可能性を大いに感じることができた。
そして入りきらない程、大入りとなったANCEには、2人の人間性がしっかりと表れていた。

photo : Daiki Sasaki
text : Tsuyoshi Yamaga
●adpl を制作するダンサー / ディレクター募集
詳しくは>>


















