
ance dance performance live
#2 directed by CREACTiON
2011.03.04 (Fri)
cast:
-CREACTiON (ayami / rie / ma_c / koZue)-
2007年結成ayami, rie, ma_c, koZueで構成される4人組ダンスチーム。
各々が異なる趣向、ベクトルを軸に他のフィールドで活動するCREACTiON.
個々が持ち寄る要素をCREACTiONのアイデンティティとして昇華させ、音とともに表現に息を吹き込む。
チーム名にも反映されているCREATE+ ACTION。
偶発的な実験を試み、その結果として次の事象を生み出す。
全ては一瞬でしか生まれない刹那の表現。
今回は、そこから派生するヒト、オト、モノとの”つながりと循環。”
=”CYCLE AND CONNECT”をコンセプトとして掲げ、
様々なアーティストとの即興表現や自身への探求としてコンテンポラリーな空間を発信する。
不安定な世界へ、ようこそ。
Showcase:
rie×kaori (NAAM)
ma_c×KATSU (WILD VIRUS)
ayami×Ciger (Nu;Essence)
Special Session:
Sound Control
篠宮鈴児 (guitar)
後藤健太郎 (jembe)
Dance:
KATSU (WILDVIRUS)
KOJI (WILDVIRUS)
Sanga (XEBEC)
■2011年から新たにスタートしたance dance performance live「adpl」。
1月、オルタナティブダンスユニットRoundaboutが記念すべき第1回目公演を果たし、即興性、芸術性の高いパフォーマンスを披露した。
続く第2段は女性4名からなるCREACTiON。メンバーの1人は残念ながら当日、不参加となってしまったが、”CREACTiONの想い”を振り返ってみる。
今回のadplには、前回無かったDJタイムが存在した。別に不思議な事では無く、これが彼女たちにとって当たり前の空間であった。特にダンスフロアを設けている訳ではないので雰囲気としては大人しいが、何か”グッ”と心の奥を突き上げられるような。しかし陰な空気が立ち込める。今振り返れば、オープンの瞬間からCREACTiONのa/d/p/lは始まっていたように思える。
そして次第に音は小さくなり、一瞬の静寂の後CREACTiONが登場しliveがスタート。
Flying Lotusの様な重く、しかし少し間抜けたウネりのある楽曲を使用しma_c、rie、ayamiと踊っていく。
何かに乗っ取られ、操られているかの様な印象のステップループ。エグさの臭う独特の楽曲。
内向きの様な、しかし外に放っている様な際どいダンスと独自の視点で、重く、暗いアンダーグラウンドな景色が彼女らのダンスを通して、今にも見えてきそうであった。

そしてまずはma_c氏のセクション。
自分自身に問いかけるように。確かめるように。踊る事で自分自身と向かい合う。
ありのままの自分自身と対面すること、受け入れることは、ときにとても難しいことなのかもしれない。
誰もが自分の中の何かから目を背けようとする。そしてそれ以外の何かに憧れ、目指し、追い求める。
しかし、醜くもしっかりと自分自身と向かいあい、立ち向かう。
「CONFRONT」
悩み、苦しみ、自問自答を繰り返すma_c氏の等身大のパフォーマンスであった。

続いては、自身の活動の全てを凝縮し、ライフワークとしてのダンスという事を強く協調するような映像から始まったrie氏のパフォーマンス。
少し前、初期のDUBSTEPにRAPがのったGRIMEで、唸りながら地を這うような空気。
独特のパッションをグッと抑えるも、隙間から溢れ出て前に前にのめり込んでくる。
突き刺すように。切り裂くように。その中に垣間見る女性らしさも相まって異様さが引き立つパフォーマンスであった。

ayami氏は深海をイメージするような映像に音楽はDJ Krushのような重くスモーキーでエフェクティブな音源を使用。
このセクションでは、とにかく好きな音楽と雰囲気の中、とにかく好きに踊る。
好きなことを好きなように、好きなタイミングで並べてやってみる。
最後に「これこそが自分自身」と訴えるような内容であった。
パフォーマンス後に流れた映像(写真)は先日トルコへ旅行したときの撮影したモノ、との事。
自分が今まで見てきたもの。感じてきたもの。思ったこと。それが今の彼女の表現に繋がっていること。
そんな当たり前のことを当たり前に伝えられる人が少なくなっている気がする昨今。
時代のせいなのかもしれないが、「これが私」と大きな声で訴えているような印象が、彼女をとても輝やかせている様に見えた。


2部では、それぞれにアーティストとフィーチャリングし、彼女たちの様々な活動の一片を垣間見る事が出来た。
rie氏とkaori氏による「NAAM」のパフォーマンスはゆったりと大きく構える余裕さの中に、常に前へ前へと迫る気持ちと間の絶妙なバランス。WILD VIRUSのKATSU氏とma_c氏は、HIPHOPとHOUSEと土着民族系を混ぜてラギッドなフィルターをかけた様な独特のダンスを披露。ayami氏はNu;EssenceというHIPHOP CREWのRapper、Ciger氏とセッション。お互いの感性をぶつけ合い、曝け出し、高めあう。



会場の熱も高ったところで、Special Sessionが始まる。
guitarの篠宮鈴児氏、 jembeの後藤健太郎氏、MPCを叩いてくれるのはNu;EssenceのSHOTO氏。
そしてCREACTiONに縁のあるSession Dancer、WILD VIRUSからKATSU氏、KO-JI氏、DIGGIN’ PROPSからYAS氏、NATO氏、SANGA氏が登場。
KATSU氏はアップテンポなステップワークと時折り混ぜるB-BOYステップで盛り上げる。KO-JI氏はある種、黒人の様な破天荒さと瞬発的なテンションで驚かせる。YAS氏は独特のダラしなさとステップ。そこに被せるNATO氏のイナタいHIPHOPフレイバー。SANGA氏のニュアンスダンス。






guiterの篠宮鈴児氏も唄い、興奮するjembe後藤健太郎氏、ヒートアップするMPCのSHOTO氏。
皆が興奮し白熱する。会場とのコールアンドレスポンス。アットホームな空間。
CREACTiONの3人がこの瞬間を1番楽しんでいたのは言うまでもない。
別に特別な事では無い。好きなモノで繋がった仲間。刺激を与えては受け、共に高めあう。
その瞬間は2度とこないが、儚さ故に皆を輝かせる。
今回のテーマは”CYCLE AND CONNECT”。
そう、この何でも無い瞬間も、当たり前の光景も、全ての表現がこのテーマに帰すことで、CREACTiON3人のライフワークが見えてくる。
そして各々の異なる趣向、ベクトル、活動するフィールド、様々な表現技法。
躍る事を自分の中で考えた時、様々な想いが巡っていたのが分かる。
しかし、常にありのままの自分を一度曝け出すことで繋がる3人。そしてそこから生まれる3人のアイデンティティ。

CREATE+ACTIONの名前に由来する「CREACTiON」。
D.I.Yな空気と人間味のあるとても優しいライフサイズパフォーマンンスであった。
そしてこの繋がりがこれからを創っていく。未来を楽しみに今を楽しむその姿勢は、どことなく陰鬱な空気が漂う今の時代だからこそ必要とされている事なのかもしれない。
photo : Daiki Sasaki
Picture creator : Naoya Okada
text : Tsuyoshi Yamaga
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